ハイパー塗料「SPECTRON」

ハイパー塗料「SPECTRON」

細かなアルミ微粒子で重厚なメタル感を演出
高級ホイールに不可欠な「ハイパー塗装」の
品質にこだわるカスタム&補修に最適

黒く塗ったベースコートの上に塗布したアルミ製微粒子をクリアでトップコートする「ハイパー塗装」は、シルバーメタリックともクロームメッキとも異なる光沢と奥行き感が人気の塗装です。アルミ粉をナノレベルに粉砕したスペクトロンは、他製品に比べて圧倒的に輝くのが特長で、高級ホイールの塗装に不可欠なアイテムです。

開発ストーリー

アルミニウムの超微粒子の光沢で
メーカー純正、高級社外ホイールの定番
高輝度「ハイパー塗装を」再現できます



透明なアクリル板に塗装すると、裏側から見たときに鏡面となります。

シルバーでもメッキでもない、深みのあるメタル調の仕上がりが特徴的なハイパー塗装。国産車ではレクサスやクラウン、輸入車ならメルセデスやBMWの純正ホイールに採用され、アフターマーケットでも有名ブランドのトップモデルには必ず採用されているといって過言でない、ホイール塗装の人気手法です。
最初は海外メーカーで開発され、現在では日本の塗料メーカーも製品化しているハイパー塗装とは、ベースコートの上にメタリック粉を重ねてクリアのトップコートで保護する「レイヤー塗装」の一形態です。シルバーやブラックなどのベース色に初めからフレークが混ざっているメタリック塗装と違って、メタリック粉だけを単体でスプレーするハイパー塗装はよりメタル感が強調され、同時にベースコートが透けて見えるため奥行き感と高級感が際立ちます。また全面的にクローム皮膜に覆われるメッキ仕上げと比較すると、明るい正面と陰のある側面によって立体感が際立つのも魅力です。
クリアにフレークを混ぜた場合と比較すると、クリアの塗膜に分散して抱き込まれてしまうか、フレークだけが金属のままベースコートの上に載るかの差になります。当然、メタリック粉だけの状態の方が粉自体が立体的に載るため、その上からクリアをスプレーしても光沢は奥深くなります。またハイパー塗装というのはあくまで通称で、具体的な作業手順にはいくつかのやり方があります。しかしメタリック塗料ではなくメタリック粉を単体で用いる場合、その中でも高輝度のアルミフレークを使った塗料を総称してハイパーと呼んでいます。


ハイパー塗料に出会うきっかけは
パウダーコートでした



私たちがハイパー塗料を製品化したのは、パウダー塗料の取り扱いを始めたのがきっかけでした。ハイパー塗装はベースコートの上にメタリック粉を載せますが、ハイパー塗料自体は樹脂分がとても少なく、イメージ的にはシンナーの中にアルミの微粉末が舞っているような状態です。そのため微粉末を均等に載せるためにベースコートが平滑でないとなりません。またホイールに使うという用途を考えれば、ベースコートには塗膜が強靱なパウダーが適していることは間違いありません。私たちのパウダー塗料は多くのホイール修理業者の皆さんにご利用頂いていたので、関連アイテムとして製品化に着手したのです。
一口にハイパー塗装といっても、中核となるメタリック粉は素材や粒子のサイズによって輝度が異なり、仕上がりの質感も左右されます。私たちが選んだのは、原料のアルミをナノレベルまで粉砕した超微粒子のメタリック粉です。この超微粒子により、輝度の高さは同類製品の中でもズバ抜けており、高級感あふれる仕上がりになると大好評です。

さて、ハイパー塗装を行う際の手順について少々補足しておきましょう。ハイパー塗装は重ね塗りのレイヤー塗装の一種であり、その際のベースにパウダー塗装を施工すると説明しましたが、ベースコートはパウダーだけで作るわけではありません。ホイール修理の際に素材となるホイールのコンディションはまちまちで、中には表面が腐食で荒れているものもあります。ハイパー塗料を塗る際は下地が平滑なことが必須条件なので、塗膜が強靱な上に厚みも稼げるパウダーは最適な選択となります。
とはいえパウダーのままでは表面にわずかなゆず肌が残ります。またスペクトロンは樹脂が少なくシンナー成分が多いため、溶剤にあまり強くないパウダーとは相性が良くないのも事実です。パウダーを180℃で1時間以上がっちり焼き付けても、スペクトロンのシンナーで若干溶かされてメタリック粉が沈んでしまうのです。
そこで私たちは、パウダーコートの上をウレタン塗料で塗装することを推奨しています。ウレタン塗料のシンナーはパウダーを冒すことはなく、パウダーよりもウレタンの方が塗装面がより平滑に仕上がるためまさに一石二鳥なのです。ホイール修理を専門に行う業者さんの中には、このベースコートを研磨してほぼ鏡面状態にした後にスペクトロンで塗装するこだわり派の方もいますが、手を掛けた分だけ仕上がりも良くなるのは明らかです。
ベース色の選択によって光沢が変化するのもハイパー塗装の特長です。仕上がった塗装面を見ると明らかにメタル調ですが、スペクトロンを透過した下地はベース色が反映されています。そのためベース色がブラックかホワイトかによって明るさが異なり、さまざまな表情を作り出すことができるのも特長です。

スペクトロンに含まれる樹脂成分はとても少ないので、これを塗っただけでは超微粒子メタリックが露出したとてもデリケートな状態です。そこで最後にウレタンクリアで上塗りを行ってスペクトロンを固めます。その際も、クリアを一気にスプレーするとメタリックの樹脂と溶剤によってメタリックが流れてムラになってしまうので、最初は薄めにバラ吹きしでメタリックを押さえ、その後塗り重ねるようにします。


工程は複雑で手間は掛かりますが
ハイパー塗装の需要はますます増加します



カスタムや中古仕上げにおけるハイパー塗装の手順をおさらいすると

1.下処理(サンドブラストで下地を荒らすのが理想)
2.パウダーコートによる一次ベースコート
3.ウレタン塗料による二次ベースコート
4.スペクトロン塗装
5.ウレタンクリア塗料によるトップコート

と、パウダー単色で仕上げるの比べて工程が多く、慎重な作業が求められます。
またベースコートにパウダーを使う時点で、パウダー用の静電ガンや焼付乾燥器といったインフラも必要になります。
しかしメーカー純正でハイパー塗装を施したホイールが増え、アフターマーケットでもハイパー塗装の需要が多くなっている現状では、ハイパー塗装ができるか否かは重要なポイントとなるでしょう。実際にハイパー塗装を行うことで、自動車メーカーのディーラーから高級純正ホイールの修正依頼が増えたという話も多く、これからも補修需要は増えると思われます。またクロームメッキの使用が厳しく制限されるヨーロッパ車では、シートやドアハンドルなどの室内部品の装飾で真空蒸着やスパッタリングと並んでハイパー塗装を使う例も増えています。さらにホイール塗装とは違いますが、透明なアクリルやポリカーボネートをハイパー塗装すると裏側が完全な鏡面になり、ラジコンボディのペイントにも応用できます。ハイパー塗料自体は80℃30分で乾燥するので、樹脂が変質することはありません。

スペクトロンはかなりニッチな塗料ですが、ハイパー塗装はこれからのホイール修正の必須条件となるのは間違いありません。すでにパウダーコートと乾燥器を活用しているなら、強力な武器としてスペクトロンを活用して下さい。

 

施工の流れ

※【アルミホイールへ施工する場合】
下処理
旧塗膜を剥離してサンドブラスト(アルミナ60-100番)にてアルミ地表面を整えます。
下塗り&乾燥
ブラスト後に脱脂をしてから隠ぺい性、耐衝撃性、金属密着性に優れた粉体塗装にて第一下地を作ります。これにより飛び石やタイヤ交換時のストレスに強い下地が出来上がります。
その後、平滑性向上のため2液性ウレタン塗装を行い第二下地が完成となります。2液性のウレタン塗料をチョイスするのは塗装面が大変レベリングし易く仕上りの風合いが向上するためです。
第一、第二ともに更なる平滑性を求める場合はコンパウンドなどで研磨作業を行って下さい。ウレタン塗装の色は最終的な仕上がりを考えて黒やグレーなどお好みで調整してください。
スペクトロン塗装は下色をある程度透過するため、下地が暗いと暗く、明るいと明るく仕上がります。
スペクトロン塗装&乾燥
原液を希釈せずそのまま塗装します。口径が0.6~1.0mm程度のスプレーガン(推奨:ANESTO IWATA社製 LHP-50)にて適量を塗布します。
塗布後すぐにエアブローなどを行うとメタリック目が動いてしまいムラが出ますのでご注意下さい。
『パターン:全開、吐出量:40-60%、ガン距離:15cm以下』
塗装後、そのまましばらく放置すると次第に輝度が増してきます。セッティング時間を10分程度置いてから80℃で30分の乾燥をおこなって下さい。
上塗り&乾燥
トップコート(上塗り)をすることによってある程度輝度は落ちますが、必ず2液性ウレタン塗料によるトップコートが必要です。
塗布は一気にウェットで吹かず、バラ吹きを数回繰り返しながら徐々に塗り込んで行って下さい。初めからウェットで吹いてしまうとメタリック目が動いてしまいムラになります。

施工例

スペクトロン使用上の注意

  • スペクトロンはナノレベルまで粉砕された超微粒子メタリックです。
       ご使用前に十分な撹拌が必要です。しばらくご使用にならない場合でも数日に一度は必ず撹拌作業をおこなって下さい。
  • 高温多湿を避け、年間を通して安定した環境で保管してください。
  • 基本的に希釈を行いませんので開封後は出来るだけ早い内に使い切って頂く事をお勧めいたします。
  • スペクトロンはベースコート1&2の上に塗装しトップコートを行う3~4コートの塗装です。すべての段階でゴミ乗りや塗装ムラを作ってしまうと再塗装が困難になります。埃のない、風の起きない、温度変化の少ない、常に安定した環境での作業が必須となりますのでこの点は必ずご注意下さい。
  • 有機溶剤ですので防溶剤マスク、防護メガネ、手袋など適正な装備・服装での作業を心掛けて下さい。

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